2010年度 第5回講演会
『早稲田大学の環境調和型電動車両研究の取組み(見学・試乗付き)』

テーマ
『早稲田大学の環境調和型電動車両研究の取組み(見学・試乗付き)』
日時
2010年9月21日(火)
場所
早稲田大学本庄キャンパス
全体概要
 環境・エネルギー問題に対するグローバルな関心の高まりから、自動車には更なる燃費向上、二酸化炭素の削減、燃料の多様化が求められています。「電動車両」は「環境調和性」に優れた極めて有望な次世代自動車ですが、バッテリの技術開発もさることながら、バッテリへの「充電」設備といったインフラ整備が大きな課題です。今回は、産学官で連携する早稲田大学の環境調和型電動車両の取組みについて紹介していただきました。

 はじめに、財団法人本庄国際リサーチパーク研究推進機構専務の嶋根繁氏より、早稲田大学本庄キャンパスの施設、研究科などの概要、及び産学官連携の拠点である(財)本庄国際リサーチパーク研究推進機構の活動について紹介していただきました。

 次いで、早稲田大学理工学術院教授の紙屋雄史氏より、早稲田大学におけるバッテリ充電問題への対応として、非接触充電装置を搭載した“短距離走行・高頻度充電型”電気自動車の研究開発を長年続けている研究に関して、開発したマイクロバスタイプ実験車両WEBと、その日本各地における公道実証試験の成果について紹介していただきました。

 最後に、昭和飛行機工業株式会社技師長の高橋俊輔氏より、電気自動車の普及に不可欠な充電設備等に関し、安全かつ便利な非接触充電の各種方式の特徴、実用化が進む電磁誘導式非接触充電の開発内容、今後の磁界共鳴式走行中給電の動向、及び自然エネルギー利用の一環として太陽光発電電力を非接触で電気自動車に充電する充電ステーションについて紹介していただきました。

 また、講演終了後には電動バス用PV非接触充電ステーションの見学と紹介に続き、先進電動マイクロバスWEB2に試乗して大聖・紙屋研究室を訪問し実験現場の見学と研究内容の紹介があった。

将来の電動化した車社会のインフラ等について展望が示された大変有意義な講演会でした。

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