2011年度 第5回講演会
『EVの開発と実用化への道のり、これからの社会とEV 』〜EVの過去・現在・未来〜

テーマ
『EVの開発と実用化への道のり、これからの社会とEV 』〜EVの過去・現在・未来〜
開催日時
2011年10月11日(火)13:30〜16:30
会場
株式会社 小野測器 本社 講演室
講師
日産自動車株式会社 企画・先行技術開発本部 技術企画部 技術顧問
早稲田大学環境総合研究センター客員教授 工学博士 廣田寿男氏
全体概要
 はじめに講演1として「 EVの開発と実用化への道のり」というタイトルで講演が行われました。2010年12月に発売された日産LEAFについて、優れた環境性能、レスポンス良い加速性など、クルマの魅力部分について触れた後、LEAFに採用されているバッテリなどの先進技術の特徴を説明するとともに、先進型EVの実用化に至るまでの道のりについて講師の想いも込めて熱く語られました。
 途中、1970年代のオイルショックや1990年代のZEV規制への対応の中で講師自らが取り組んできたEV実用化に向けた技術開発の経験を踏まえ、EV技術の今後の展望についてもご紹介いただきました。
 引き続き講演2として「持続可能なモビリティ社会の実現に向けて」の講演では、EVによって変わっていくであろうクルマ社会に加えて、化石燃料に依存しないエネルギー社会や利便性の高いモビリティ社会を実現していくことの重要性について解説されました。また、EVのバッテリを電力貯蔵に活用し、再生可能エネルギー、ICT技術との融合により、社会のエネルギー利用の効率化や温暖化ガスの大幅削減、さらに災害時の非常用電源として役立てることのできる持続可能なモビリティ社会の実現に向けた取組みについて講師の持論も含めご紹介いただきました。
 さらに、第3部ということで予め聴衆に記入して貰った質問票に答える形での質疑応答が企画されました。挙手形式では聞きづらい雰囲気もクリアされ沢山の質問が提出されましたが、時間の範囲内でという制約はあったものの講師からは非常に丁寧に回答していてだき大変有意義な質疑応答の時間が持てました。(下部写真の風景)

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