2014年度 第3回講演会
『自動車用エンジンの燃焼および高効率化』

テーマ
『自動車用エンジンの燃焼および高効率化』−自動車関連業界で物作りをしようとする若者へのメッセージ−
開催日時
2014年8月20日(水)13:00〜17:00
会場
(株)小野測器 新横浜本社 9階会議室
全体概要
乗用車及び大型車用エンジンの燃焼や高効率化に関して基礎をベースにその応用である最新の技術を解説・紹介し、加えて研究の方法・手段並びに今後の動向等を研究開発の現役研究者から開発現場のエピソードを交えながら講演いただきました。夏休みセミナーの位置付けから、聴講者は自動車の技術開発に携わろうとする若手技術者や学生等を主な対象とし、講演の後に講師を中心とする討議を行い、物作りの夢と楽しさを伝えました。
講演1:<乗用車エンジンの燃焼および高効率化 >
マツダ(株)技術研究所 次世代パワーソース研究部門革新エンジン技術研究 研究長 山本寿英氏
講演2:<大型ディーセルエンジンの燃焼および高効率化>
(株)新エィシーイー 代表取締役常務  研究部長 内田 登氏

本講演会の開催時期を夏休み期間中とすることで、学生や若手技術者を中心にこれから自動車技術やエンジンの開発・研究に携わろうとする人達に聞いて欲しい内容をテーマに企画した講演会でしたが、結果的にはベテランの方にも聴講いただき貴重な内容や長年エンジン開発の現場で研究や開発に取り組んで来られた講師の経験談、失敗談等が豊富に盛り込まれていて、非常に有意義な講演会となりました。
また、学生の参加は(申し込みベースで)10名前後と若干期待外れではありましたが、30代以下の若手技術者の参加が約6割超えとなっていて、若手を含む参加者の勉学意欲に貢献できた講演会でした。
一方、参加者からは「エンジン開発の第一線に従事されている方ならではの話を聴くことができ、自分の業務に活かせる。今後の研究開発のモチベーション向上に繋がった。」、「自分に知識が無いことを痛感した。とても感心の持てる内容であった。」、「先端技術、研究内容、動向を知ることができた。」、「詳細な説明があって面白かった。」等々の感想が寄せられました。
その他、同様の感想として、今後の考え方の説明は参考になった、燃費を考える上の項目を知ることができた、熱損失について両講演とも異なるアプローチを考えていて良かった、特に大型ディーゼルの高効率化は面白かった、低圧縮比化が有効など考えもしなかった対策の有効性が良く分かった、というような声も上がっていました。
なお、「後処理技術も同時に聴きたかった」、「内容的に難しかった」、「専門的すぎる」、・・・・などの意見もあり、今後の参考とすることとしましたが、全般的には講演内容及び講演時間とも殆どの参加者が満足しており、本講演会は大成功で終えることができました。

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