2014年度 第6回講演会
『自動車の知能化を支える制御技術の現状とその未来』

テーマ
『自動車の知能化を支える制御技術の現状とその未来』
−先行する航空機の制御との対比 及び 今後の制御技術の役割と課題−
開催日時
2014年12月5日(金)13:00〜17:00
会場
(株)小野測器 新横浜本社 9階会議室
全体概要
B787,A380 など最新旅客機はフライバイワイヤ操縦方式であり、制御技術に基づいたエレクトロニクス導入によって高性能、高速化が著しく、自動飛行操縦システム(AFCS)はパイロットのワークロードを軽減させると共に安全性の向上が図られています。
一方、自動車も最近では航空機からの先進技術導入によるエレクトロニクス化が普及し、ドライブバイワイヤ方式が商品化されるなど、燃費改善、乗り心地および操舵性向上、緊急回避などに制御技術が積極的に取り入れられるようになってきました。
さらに、無人飛行機(UAV)に類似の完全自動運転可能なロボットカーの研究、開発が自動車の知能化と関連して各国で活発に進行しており、障害物を巧みに回避して街中を自由に走行する自動運転車が近い将来に現実となることが期待されています。
講演1:<航空機の先進制御技術と自動車へのスピンオフ >
防衛大学校名誉教授、三菱重工(名誘、名航製作所) 技術アドバイザー 金井 喜美雄 氏
講演2:<自動車の運動制御概論>
九州大学 大学院教授 川邊 武俊 氏
講演3:<自動車の知能化制御システム研究から考える制御技術の役割と課題>
日産自動車(株) 総合研究所 モビリティ・サービス研究所  主任研究員 西羅 光 氏

昨年度と同タイトルの講演会を実施することになりましたが、具体的にはかなりUPDATEした講演内容であり、参加者からは大変好評で満足頂けた旨の感想が多く聞かれました。また、学生の参加も多く自動運転やバイワイヤーの動向にも大いに興味を持っていただきました。
また三人の講演者からはそれぞれ違った観点から大変分かり易くお話しいただくことができました。特に、研究から実用化への流れの部分、航空機分野での制御のお話し、航空機と自動車の制御の対比などイラスト入りで解りやすい資料もあって、関連の仕事をされている聴講者からは次回以降の講演会にも是非参加してみたいという声もいただきました。

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