2015年度 第4回講演会
『自動運転(高度運転支援)技術の現状と将来展望 』

テーマ
『自動運転(高度運転支援)技術の現状と将来展望 』− 安全(事故ゼロ)、環境(負荷低減)、高齢化(活力ある社会)のために −
開催日時
2015年9月29日(火) 13:00〜16:35
会場
(株)小野測器 新横浜本社 9階会議室
全体概要
自動運転への注目と自動車会社及びIT会社などによる研究開発は今や留まるところを知りません。本講演会では、安全(事故ゼロ)、環境(負荷低減)、高齢化(活力ある社会)を目的に日々研究開発を続ける、本田、トヨタ、日産の三者にその研究開発の状況と将来展望を語っていただきました。
講演1:<ITS WC Detroit 高速道路自動運転システム>
講師:(株)本田技術研究所 四輪R&Dセンター統合制御開発室 第1ブロック 主任研究員 波多野邦道 氏
自動車およびICT/ITS各業界を巻き込んだ自動運転技術開発の潮流は日に日に流れを増しています。このような社会環境においてホンダはSafety for Everyoneを掲げ、事故ゼロの社会をめざし技術の開発を進めています。近年では、ITS東京での協調型自動運転や自動バレーパーキングを発表。さらに国会議事堂前実証実験で一般公道での自動運転技術を公開しました。また、昨年はITSデトロイトにおいては高速道路での自動運転技術の公開デモンストレーションを実施しました。本講演では、デモンストレーションの概要とシステム構成について解説していただきました。
講演2:<トヨタの予防安全と自動運転技術への取り組み>
講師:トヨタ自動車株式会社 BR高度知能化運転支援開発室 主査 遠藤徳和 氏
国の日本再興戦略に基づく戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)やIT企業の自動運転研究取組のアピール等もあり、自動運転の技術開発が脚光を浴びています。本講演では、トヨタでの自動運転技術開発の歴史、取組み、キー技術、グローバルな開発、社会的な動きなどについてご紹介いただきました。
講演3:<自動運転システム開発の歴史および現状と将来>
講師:日産自動車株式会社電子技術開発本部 AD&DAS開発部 赤津洋介 氏
車両の制御技術は、運転支援システム(ADAS)の黎明期において急速に発展し、自動ブレーキシステムを始めてとして数多くの市販車に搭載されるようになってきました。このような運転支援システムに適用された技術を基盤とし、自動運転システムの研究開発が加速され、日米欧の自動車会社が商品化を目指し研究開発を行っています。本講演では、自動運転の開発に関する動向を踏まえ、実現のために必要なブレークスルーに関する考察内容をご紹介いただきました。

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