2015年度 第6回講演会
『読み解く中国のクルマ事情及びエネルギー事情』

テーマ
『読み解く中国のクルマ事情及びエネルギー事情』− 隣の大国/中国のマーケット戦略 −
開催日時
2015年11月13日(金)13:30〜16:50
会場
(株)小野測器 新横浜本社 9階会議室
全体概要
自動車の保有・販売台数はOECD諸国では定常化し、今後10年間の最も重要なトレンドは、「新興市場の成長」です。市場経済がグローバル化するなか、自動車産業は、今後アジアをけん引役に成長し、なかでも中国の構成比が圧倒的に高くなります。中国経済は、AIIBの創設や「一帯一路」と呼ぶ欧州との物流ルートの整備などで国際的な影響力を増す一方、昨今の経済不安で先行き不透明なところもあります。このような情勢のなかで、中国のエネルギー・経済やマーケットの事情に詳しいお二人の講師をお招きして、展望と自動車産業が打つべき戦略について講演いただきました。
講演1:<中国のエネルギー戦略>
講師:一般財団法人日本エネルギー経済研究所 計量分析ユニット 主任研究員 張 平 氏
経済規模では世界2位、世界の工場と呼ばれる中国の急速な経済発展を支えるのはエネルギー資源の暴食です。そのため中国政府にとってエネルギー戦略は常に国家戦略の最重要課題であります。今激しく変化している国際情勢の中、注目されている「一帯一路」発展戦略に中国政府はどのような国際エネルギー戦略の野望を隠されているか。また、中国全体及び地域別の経済発展、モータリゼーション、エネルギー需給の特徴を膨大のデータを駆使して、分かりやすく図表で示していただきました。世界の潮流、中国の戦略的野望と地域の動向には無限のビジネスチャンスを秘めていると思われます。
講演2:<グローバル自動車産業の中国戦略と課題>
講師:ナカニシ自動車産業リサーチ 代表 中西孝樹 氏
中国自動車市場はターニングポイントを迎え、冷え込む新車販売はグローバルメーカー収益に既に影を落とし始めています。この現状を追い、市場構造の変化、不透明感が漂う新車市場の見通し、競争優位を読み解きます。グローバルブランドの市場基盤、収益構造の比較を通じ、生き残りへの必要な戦略と対策を論じていただきました。

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