2016年度 第3回講演会

テーマ
PEMS車載計測器による排出ガス測定
開催日時
2016年11月09日(水)
会場
独立行政法人 自動車技術総合機構 交通安全環境研究所
全体概要
リアルワールドの性能評価において注目されている車載計測器による排出ガス測定に関し、規制動向、車載計測器の原理や構成、試験導入に向けた課題等を取り上げた講演に加え、車載計測器による排出ガス測定の現場を見学した。
講演1:
排ガスの実態調査・規制へのオンボード計測として、欧米では、使用過程の重量車の排ガスレベル実証のため、車載型排ガス計測システム(PEMS)を用いた実路走行試験が要求されている。さらに、欧州では、軽量車についても、型式認証の要件として、2017年9月よりPEMSによる実路走行排ガス(RDE)試験が導入される見込みとなっている。そのため、本講演ではPEMS計測に関する欧米の重量車及び軽量車に関する最新排ガス規制の動向とPEMSの概要及び技術について紹介された。
講演2:
最新排出ガス規制に適合したディーゼル車であっても実走行におけるNOx排出量は規制が強化されたほどには必ずしも低減されていない。実走行時の排出ガス性能を改善し、リアルワールドの環境保全につなげるためには、路上走行試験の導入も有効であり、国より2016年4月に公表された「排出ガス不正事案を受けたディーゼル乗用車等検査方法見直し検討会の中間とりまとめ」には、「不正ソフトを搭載しているか否かを確認するとともに、実走行環境下における排出低減を確実にすることを目的として、PEMSを用いた路上走行検査を導入することが必要である」との記載もある。本講演では、交通研において実施した検証試験を通じて明らかとなった路上走行試験導入に向けた課題について紹介された。
見学:
車載計測器による排出ガス測定の現場を見学
幹事所感:
PEMS装置を初めてみる参加者も多く、非常に関心度の高い講演と見学であった。
当日は多数の応募があったが、環境制約上手狭感を余儀なくしてしまった。
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