第4回カーデザインコンテストの受賞作品一覧

作品名「マウンテン　レスキュー　ロボ car」

市川菜月さん（岡崎市立葵中学校2年）

【講評】今回の大賞は中学生の作品です。しっかりしたスケッチ、丁寧な説明書きなど、こんな山岳レスキューロボがいてくれると素晴らしいと思わせてくれた点、大賞として評価された。山岳事故に対応し、場所を選ばないレスキューロボは、レスキュー犬を思わせるようなかわいく親しみの持てる形状で、ミニキャタピラのタイヤの中が搬送用の救護ベッドになるユニークな設定で、搬送する側、される側、お互い状況を確認できるクリアーなケースで出来ている点も素晴らしい。

作品名「2025 Fuel Cell Runabout Concept Ⅱ」

重松　将太君さん（愛知県立一宮興道高等学校３年）

【講評】ランナバウトコンセプトが良く伝わってくる素晴らしいスケッチが描けている。走破性の優れたタイヤ、視界のよさそうなキャビン、インホイールモーターを支えるアームの形状と本体の関係などなど、ゲームに出てきて大活躍しそうなイメージを持っている。スケール感を表す、人物の書き方もなかなか手馴ている。ただ、背景の描き方も本体のように丁寧な表現で、全体をまとめることが出来れば、デザインした製品の魅力を今以上に伝えることが出来、レベルの高い作品になると思われる。

作品名「REAL」

青木　智志君（苫小牧市立青翔中学校2年）

【講評】中学生とは思えない丁寧で、魅力的なスケッチがかけている。フロントの精悍な構え、フロントフェンダーからリアーフェンダーに流れるエレガントな造形、キャビンを包みこみリアーエンドに流れるデッキの表現力など素晴らしさが、カーデザイン賞として評価された。そして、音のないEVでなければ出来ないマフラー風のリアスピーカーからエンジン音を出そうと言うアイデアもなかなか楽しい。全体に良くまとまったレベルの高い作品である。

作品名「Supple Car」

仲田　ちひろさん（女子美術大学付属高等学校２年）

【講評】Supple Carと言うだけあって、大変しなやかな形状とコンセプトの柔軟な発想には驚かされた。特徴的な構造を持つフレームがキャビンを支え、タイヤを保持する形状は、従来の考え方を超越している。さらに驚くのがユニークな形状を持ったタイヤです。２本のリボンの輪をからみ合わせた形状で、しなやかな乗り心地を提案している。未来の乗り物として夢のあるエンジニアリングと形状がダビンチ賞として評価された。

作品名「葉車」

河元　明里さん（神戸市立広陵中学校１年）

【講評】なかなかしゃれの効いたネーミングです。自動車の表面に植物を生やしたものは見たことはあるが、葉自体の形状と機能を持たせたボディーが乗り物になっているモノは初めて見た。地球上で発生する二酸化炭素を吸収して、それを酸素に変える植物の光合成の考え方を取り入れ環境に配慮し、走れば走るほど空気がきれいになるという理想の乗り物を想定している。そんな未来の夢を形にした考え方がダビンチ賞として評価された。

作品名「次世代型救急車両ambulance bike」

吉田　周平君（愛知県立愛知工業高等学校2年）

【講評】タンカーをオートバイの前方に設置し、受傷者を乗せると言うアイデアは、ありそうでなかった。治療用の簡単な設備や、必要最小限の道具など備えることが出来、現場で出来る治療に対応することを考慮してパッケージングされている。オートバイで救護搬送できると、渋滞や幅の狭い道路などでもスムーズに移動することが出来、一刻を争う患者をより早く病院に搬送する事を想定している。又、補助用の脚も備えており、移動の範囲を広げている点も素晴らしい。